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30才、結婚相談所の「結婚圧」を感じて見送り。お互いを知る過程をもっと大事にしたかった。

30才になる頃、婚活を始めたマリさん(仮名・女性)。結婚相談所の説明を聞きに行ったが、結婚を急かせる雰囲気が合わなかった。婚活パーティーをメインに利用。結果、仕事関係で知り合った方と婚約。

—— 結婚相談所2ヶ所に話を聞きに行ったにも関わらず、申し込まなかったのはなぜですか?結婚に対する考え方など交えて聞かせてください。

当時付き合っていた彼と別れた後、しばらく一人でいました。忙しかった仕事が一区切りついたとき30才目前で家庭や子どもを持ちたいという夢もあったので「婚活してみよう」と思い始めました。

私は地元から離れてしまったので、周囲に友人もおらず、職場と習い事での交友範囲が唯一の出会いの場ではあったのですが、職場では私より10~20才ほど年上の方が多く、未婚女性に交際や結婚について尋ねることがコンプライアンス問題に関わる厳格な社風だったことから、同僚からの紹介なども期待できませんでした。
いくつか習い事をしていて、そこで知り合う男性もいたのですが、異性として意識することもなく「考え方のタイプも違うかな・・・」と感じていました。そんな中で「自然と出会い交際に発展する」というのはなかなか難しい状況にあったので、婚活を始めました。

最初は、結婚相談所の説明を聞きに行きました。話しを伺ってみると、3ヵ月~1年スパンの期間を決めて結婚を目指す雰囲気に抵抗を感じてしまい、結婚相談所を選ぶのはやめました。
説明が「とにかく早く結婚することを願ってます」「成婚率・実績があります」といったセールスポイント中心で、「成婚率」や「結婚への速度」を強調され「半年後に結婚が決まっていないなんて事はあまり例がない」という趣旨の説明を受けました。それを聞いてコーディネーターさんの「成婚」にかける熱意は伝わりましたが「結婚後の人生」の責任を持つのは当事者同士なので、双方を見極める期間として「半年は短いのでは・・・?」と感じました。
そう考えた時、 交際期間を1年~2年くらいはしっかりとって、お互いの家族や価値観を知った上で結婚に向けて進むのが自分に合ってるんではないかなと思いました。

—— 真剣に結婚をしたいと思われていたんですよね?

はい。結婚願望は強い方だと思います。結婚後の人生を真剣に考えているからこそ、交際期間中にお互いの長所や短所を理解して補い合える関係性を築きたいと考えていたので、「成婚」がゴールという相談所のスタンスに共感しにくさを覚えました。

費用についても、いろいろシュミレーションしてくださいました。生涯の伴侶との出会いの場に関わる費用なので、私自身大切に考えていましたし高い安いは無いとは思いますが、それでも結構な金額を提示されました。金額を含めた相談所のスタンスを加味し少し考えていると、「お金がないわけじゃないんですよね?」と聞かれたりもして、担当の方にとっては後押しのつもりだったのかもしれませんが、なんというか、「成婚ノルマ」や早く進めなければならない「圧」を感じてしまい、気が引けてしまいました。

その点、婚活パーティーであれば主催者は出会いの場を提供して司会進行を行うだけですから、結婚のスピードを家族以外の第三者から急かされることもないと感じました。

—— その婚活パーティーは、主にどういう条件で探しておられたのですか?結婚相談所だと希望条件を出すと思うのですが、婚活パーティーだと種類を選ぶことになると思うのですが。

私は、婚活パーティーの検索サイトを使っていました。婚活パーティー経験者から、立食パーティーや個室の会場などいろんな形式があると聞いていたのでイメージはつき易く、私自身 人見知りなタイプではないので、初対面の方とお話することに対して抵抗もありませんでした。
参加したパーティーではオープンスペースの会場で60人くらいの方と1人あたり30秒間ずつのお話をした後、フリータイムが設けられているタイプや、個室に分かれていて5~7人くらいの方と10分ずつお話ができるタイプがありました。前者の方は1度だけ参加しましたが、なんだかせわしなくてゆっくりお話する時間が取れないので、後者の方に行くようにしました。

条件は、年上の人の方が良いと感じていたので、40代くらいの男性限定の婚活パーティーを選んでいました。
以前付き合っていた人は同年代だったのですが、職場や社外の交流会で年上の方とお話している時、同年代にはない寛容な優しさを感じ、素の自分を出せる安心感があったので、できれば年上の方が良いと思いました。
 年収は、父の年収を参考にしました。育った環境が近ければ、衣食住の感覚も似ているのではないかと思ったからです。ただ、結婚相談所に行った際、同様に希望年収を伝えたところ「いません」と断言されてしまいました。絶対いないわけではないのでしょうが、登録がなかったのか、選べる総数が少なくて相談所の方が危惧したのかなと感じました。

—— 年収は1000万円以上希望とかでしょうか?

最初はそのように思っていたのですが、相談所での指摘を受け考えを変えてみました。パートナーに収入を頼って専業主婦に徹するのではなく、出産・育児などのライフステージに変わるまでは、私も働いて家計に協力すれば理想に近づく事はできると思い、希望年収は500万円以上として活動をしました。

—— なるほど。婚活パーティーの種類でも普通にある水準ですね。婚活パーティーには、どういう方がいらっしゃってましたか?

婚活パーティーで会った人は100人を超えています。大半は会社員の方でした。他には自営業の方も見受けられました。
複数の婚活パーティーに出ていたため、婚活期間の後半は以前会った方とまた遭遇してしまう比率も高く、第一声が「お久しぶりですね」なんていうケースもあり、ちょっと恥ずかしさを覚えることもありましたが、そういった事はまだ良い方で、以前にタイプではない方から連絡先を渡されて、後日別のパーティーで遭遇し「何で連絡くれないの?」と気まずい雰囲気になったりすることもありました。察して頂きたいなと思うのですが・・・(苦笑)。
 
婚活パーティーにいらした方の中で、意外な方では投資家という方がいました。
日々の食事は大切にし、健康にも気を配る点や美術館へ行く趣味、将来子どもが欲しいということも聞いていたので、そのあたりは私と合っていました。
次第に仲良くなって色々なお話をする中で「子供を医師にしたい」という具体的なお話に驚くことがありました。理由を尋ねると、「自分にはお金はあるけれども社会的な肩書きがない、子どもが医師になってくれれば、その後医師の家系にできるし、人に感謝をされる仕事をしてほしい」とのことでした。その上で「自分は病院が嫌いだから、身内に医者がいると安心」とも話してくれるのを聞いて、私とは合わないかなと感じました。

かなり前から彼が大切にしている理想のようでしたし、彼なりの想いがあるのかもしれません。ただ私は「子どもはひとりの人格」として尊重し、親はそのサポートをするのが良いと考えているので、子供が選択する自由がないままに人生のレールを引いてしまう事に価値観の差を感じてしまいましたね。

珍しい方では、芸術家の方もいました。親戚の方が外国出身で、ご自身も創作活動をしているようでした。
これから起業するという方もいました。どんなことをされるのか聞いてみましたら、ビジネスモデルを話してくれました。その後、実際に東京でお仕事をしているそうです。

—— どういう方と合うと感じていましたか?重視していたポイントなど教えてください。

礼儀正しさは、すごく見ていました。相手を思いやる表現や言葉の使い方についてです。
私は最初からタメ口の人が苦手でした。結婚生活やお互いの家の行事(冠婚葬祭など)で、きちんとした対応ができそうな人であるかどうかを念頭において判断していました。

また、趣味の欄は必ずチェックをしていました。男性の趣味欄は、ドライブ、映画、野球観戦などが多かったですね。
私と同じような趣味を持っている人、嗜好が近いと思える人であるかどうか見ていました。
例えば、美術鑑賞や映画鑑賞など、2人で楽しめる趣味が一つでもあればいいなと思っていました。

趣味欄が珍しい人では、陶芸をしている人がいました。その方は昔から陶芸品が好きだったようで、「お
店やネットサーフィンで見ると想像以上に高額だったり、理想的なものがなかなか見当たらないから自分で作ってしまおうと思った」と話してくれました。モノ作りの趣味は共感が持てたのですが、その人は自分が趣味にたくさん時間を使うので、それを理解してくれる相手がいいと言われていて、一緒に創作を愉しむといった雰囲気ではないかなと感じました。

趣味が異なっていても、良い人だと思えたのは、男性側の趣味でありつつも私にも分かりやすいように丁寧に教えてくれた人でしょうか。
パーティーで知り合った際に、野球観戦に誘ってくれた人がいました。私はルールがよくわからなかったのですが、きちんと丁寧に教えてくれました。3時間くらい一緒にいたのですが、彼は一人で野球に熱中するのではなく、私も愉しめるようにと考えてくれている思いやりを感じることができたのが良かったです。

—— なかなか、お付き合いには発展しなかったのですね。

そうですね、お付き合いする関係にはなりませんでした。
婚活パーティーで知り合って、その後遊びに行ったり結婚観を話したことはありますが、それも10人くらいです。お付き合いに至る前に、メッセージのやり取りの最中から難しいと感じてしまうことも多かったです。

—— どういうところが合わないなと思ったポイントなのでしょうか?

ひとつはスピード感でしょうか。「とにかくまずは付き合おう」と言われたこともありますし、半分くらいの方は早く付き合いたいというスタンスでした。
私は、もう少しお互いのことを知ってからの方が良いのではないかと思っていました。早く付き合いたがる人が多いと感じてしまい、婚活パーティーに来られている男性の意識は、結婚よりもまず一緒に遊べる彼女が欲しいのではないかな、と思いました。

また逆に、「結婚式はここでやりたい」という話をしてくれる男性もいました。将来のことを真剣に考えている上での誠意だと理解はできるのですが、「こうあるべき」という威圧的な態度を取る方も苦手だったように思います。まずはお互いのことを知ることからスタートできないと難しいと思いました。

婚約した彼とは、そうした考え方が合いました。彼は「僕はこう思うけど、君はどう思う?」というように必ず意見を聞いてくれます。交際が始まった頃からそうですが、私を「ひとりの意思ある人格」として大切にしてくれていると感じています。もちろん、「いつも意見が一緒」というわけではありませんが、意見が違っていても、それぞれのメリット・デメリットや、その一歩先も視野に入れて判断することで「そういう考えもあるのか」と気付かされることも少なくないですし、私にとっても大きな「学び」になっています。
また、課題にぶつかった時は、お互いが譲歩できる範囲を明確にし、その中から自分ができそうなことを「チャレンジ」として取り組む向上心を持つ努力を大切にしています。
日頃からよく話し合うことで、方向性を一緒に見出し、お互いが納得した結果になるのでスムーズに話し合いができ、お互いの考えを尊重し合うことができるのだと思います。「協力し合って生きていく」ってこういうことかなと思う瞬間でもありますね。

—— 婚活を通して学んだこと、良かったことはどういうところでしょうか?

そうですね、普段の生活では知り合うことのない方と知り合え、それぞれいろんな考えや価値観があることがよく分かりました。

私自身では「結婚」や「パートナーに望むこと」を考えていく上で、自分自身が「大切にしていること」や「結婚観」がハッキリしてきたと感じます。結婚を通して広がっていくライフステージや生き方に対して、真剣に向き合うことで将来や理想の輪郭がハッキリしてきました。パートナーに望むだけでなく、私自身も「なりたい自分」へ近づくために今努力することでお互いに高めあえる関係が築けたのかなと思います。「結婚した後の人生」について考える時間が持てたのも、貴重な学びでしたね。

また第一印象を大切にしていたので、パーソナルカラー診断を受けたり、似合う服のデザインやTPOマナーなども勉強しました。「好きな色=似合う色」とは限りませんし、逆に意外な色が「似合う色」として発見できた時には目から鱗でしたよ。
婚活パーティーでは主に清潔感重視のシンプルなワンピースを着ることが多かったのですが、他のパーソナルカラーの色も今後は取り入れていきたいと思います。

取材について

編集部では、本人確認資料ならびに婚活サービスの利用がわかる資料を確認しました。TELでインタビューした内容を元に、個人を特定する情報は文脈を損なわない範囲で一部改変しています。

2017.08.16 婚活カレンダー編集担当 カツ

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