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8年婚活。5年前には振り向いてくれなかった彼からの突然のLINEで、婚活が終わる。

8年間の婚活を経て思いが実ったカナさん(仮名・女性40代)。5年前には振り向いてくれなかった彼から、ある日届いた「元気?」のLINE。

—— 8年間活動されていて、活動期間が長いと思います。今の彼とは、婚活で出会ったのですか?

今の彼とは、5年前に会っています。付き合い始めたのは2年前くらいで、途中の3年間は特別な関係になっていませんでした。私は彼のことを良いと思っていましたので、アプローチしていたのですが、彼はそこまで思っておらず、遠距離だったことと相まって、会ってもいませんでした。

彼は、私の友人のご主人の同僚です。出張できているタイミングで紹介をしてくれたところから始まりました。鉄板焼きを一緒に食べたのが最初です。

一目彼を見た時に、「この人だ」と思いました。
それまで何百人にも会ってきましたから、すぐにピンときました。

すぐに、彼は正直な人でズルい人ではないと分かりました。飾らない人だとも思いました。それまでの婚活で出会うような、「趣味はなんですか?」と聞くようなことももちろんなかったですし、「仕事は何ですか?」とか「兄弟は何人ですか?」と行った、定番の質問はほとんどありませんでした。
紹介元の友人のご主人の事を、良いことも悪いことも話ししていました。中には「こんなことを言って大丈夫かな?」と思うことも含まれていました。話上手で毒舌、そこが正直に思えました。彼自身、「自分の事を出していくから、それで判断してくれていい」と、その場でも言っていました。

その時、彼が私のことをどう思っていたかは、後で聞いても答えてくれないんですよね。気軽な飲み会と思って来ていたようです。彼は福岡から来ていて、遠距離する気は全くなかったみたいです。連絡先は交換しましたので、会ってから1ヶ月半ほどは頻繁にやり取りをしていました。ちょうど年末が近かったため、お正月休みの期間くらいまでは連絡が取れていました。

その間、私は彼がいいと思っていたので、こちらからアプローチしていました。「ちょうどイベントで福岡に行くので、ご飯でも行きませんか? 」という内容をLINEしていました。でも、その時には話をはぐらかされました。

後から聞くと、はぐらかしたわけではなく、彼に会いたがっていたことが分からなかったようなのですが、私は「彼は会いたくないんだろうな」と思っていました。一度しか会っていない相手ですから、私からいきなり「あなたに会いたいから、福岡に行く!」とまで強くは言えませんし、出かけた先でわざわざ食事に誘うのも勇気のいることでしたが、遠距離恋愛をするつもりがなかった彼にとっては「イベントのために来る」と思った程度だったようです。

そのように、こちらから誘ってもずっとスルーされていました。「彼は私のことをそんなに思ってないんだろうな、諦めるしかない」と思って、頻繁に連絡を取るのをやめ、そして諦めました。

—— そこから全く連絡せず、ですか?

3年ほどの間にも、私は福岡に用事があって時々行っていました。その時には「今、福岡にいるんだ」という連絡はしていました。それでも会ってはいなかったです。彼は、私からLINEを送れば必ず返事はくれる人でしたので、長く会話は続かないんだけれども、やり取りは年に2回ぐらいありました。
そのため、全く関係が切れているわけでもないけれど、年に2回、短いやり取りしかしない、切れてもおかしくない関係でした。

ところが2年ほど前、いきなり彼から連絡がありました。
LINEや電話帳の整理をしていて、連絡が取れないのであれば消そうと思ったそうです。メッセージは「元気?」ときました。生存確認ですね。
そこで返信して、そうすると珍しく彼から「よかったらおいで」と言われました。

ちょうど私も、半年付き合っていた相手を諦めようと思っていたことと、福岡へいく用事もあったので会いに行きました。

—— その時には、付き合っている人がいたのですね。

バツイチで結婚する意思はない人でした。すごく魅力的な人でした。
ただ、「こういう人と付き合っていたら良くないな」と思っていた時期でしたから、すごく良いタイミングで、今考えると彼が助けてくれたのかなと思います。もし彼が連絡をくれなかったら、寂しいからといってその時に付き合っていた人と、ズルズル付き合っていたかもしれません。

—— 結婚の意思がない相手とも付き合うのは、どういう感じなのでしょうか?婚活するには、相手に意思があるかどうかは大事という話もあるので、その辺りお聞きしたいです。

私は結婚をしたいと思って付き合っています。
ただ、それまでにお付き合いした人は、結婚する気の無い人が多かったです。バツイチで結婚する意思がない場合もありました。
それでも付き合ったのは、相手も言葉では結婚しないと言っているけれども、付き合っていくうちに彼がもしかしたら結婚したいと言う気持ちになっていくのではないかなという期待からです。結婚の意思を確認せずに付き合っていたというよりは、相手の気持ちが変わるかもしれないと思って、付き合っていた感じです。

年齢的には、周りは「結婚をしなくても良いかな」と思い始める人が増えていました。私は、そうは思えず、結婚をしたいとずっと思っていました。

ずっと誰かと付き合っているわけではなく、空くときは1年くらい空いたりしていました。
その中で時々、「いいな」と思う相手とお付き合いすることがありました。

100人や200人に会っても、「いいな」と思う人は1人や2人です。
そのぐらいの確率でしか会えないので、相手に結婚する意思がなくてもちょっと付き合ってみることになってしまいます。
振り返ってみるとそれが勉強になったと思うこともありますし、無駄だったなと思うこともあります。

—— 婚活をはじめたきっかけは、どんな感じでしたか?

31才で婚活をはじめました。
当時、30才で付き合っていた人からプロポーズされました。ところが彼が転勤になってしまい、結婚の話がなくなってしまったのです。それで焦りました。結婚相談所にも登録をしました。

—— いきなり登録をしたんですか?

はい。ツヴァイを選んで登録をしました。コンパでは、それまでの経験もあって、会えないだろうと思っていました。

結婚相談所の人には「半年が勝負です」と言われました。
11月に申し込んで、婚活パーティーに参加したり有料のサービスに申し込みました。できることはしたと思います。結婚相談所で活動している人は都市部にはおらず、少し郊外、あるいは周辺の地域から来ている人が多かったです。私が魅力を感じる人はあまりおらず、内気な人が多かったですね。

結婚相談所からは、出会いを広げるのであれば大阪など都市部のパーティーに出なければいけないとも言われました。なかなか良い人に会えないので、これは無駄だなと思いました。また、結婚相談所で紹介されると、相手のことを数字でしか見れなくなってしまいました。年収、身長、長男かどうか、そういう数字で判断してしまうようになり、恋愛をする雰囲気ではなくなってしまい、嫌気がさしてしまいました。そうして、半年で結婚相談所を辞めることになりました。

その後はコンパをしていました。週に2〜3回の活動が、2〜3年続く時期がありました。
友人でクルーザーを持ってる人がいれば、そのクルーザーを使って何かをするといったこともありました。
お店の店長さんと仲良くなり、100人ぐらいのパーティーを開催するような事もありました。

問題もありました。そこまでの回数を重ねると、ただの飲み会になってしまうんですよね。会話も定型文になってしまいますし、聞かれることも聞くことも定型文になってしまいます。また、男友達よりも女友達がどんどん増えていくようなイメージです。さらに、回数を重ねてしまうと、そのコンパに行った瞬間、その場が良いか悪いかが一瞬でわかってしまうんです。効率も悪く、友人10人ぐらいのうち、コンパで結婚まで至ったのは1人だけでした。

もし、「こういう人がいい」という条件がはっきりある人は、結婚が早いんだと思います。私の場合は感覚で判断していましたので、会ってみないとわからなかったです。会ってみて、条件が良くて私のことが良いと言ってくれているのに、なんで好きになれないんだろうと思うこともありました。
逆に、私が良いと思っても、相手に全く振り向いてもらえないこともありました。需要と供給がマッチしないという状態が続きました。

—— 8年間、結婚したい気持ちを持ち続けるのは辛いと思うのですが、どういう風に自分で思っていましたか?

飲み会や婚活パーティーに参加していても全く出会えず、 いろんな人に出会いました。マナーがなっていない人だったり、タバコを急に全員で吸い始めたり、いきなり直箸でとりわけ始めたり、そういう人しか残ってないのかなと思うこともありました。
逆に自分も、「相手に変だと思われるところ」があるから残っているのかなと思ったりもしました。それで色々反省したり、また出かけたり、ということを繰り返していました。女性の婚活友達同士で、そういう話になることもあり、「ポジティブに生きよう」とお互いを励ましあったりもしました。

服装も、当初は、いわゆる雑誌に載っているワンピースやピンクを入れるようにしていました。回数を重ねるにつれ、自分に合わないものを着るよりも、自分の好きな服を、ちょっとお出かけ用に見栄えの良いものにしていました。
年を重ねていくにつれて、会話の内容も考えるようになっていきました。年相応の喋り方・会話の中身にするよう気をつけていました。若いというだけで大事にしてもらえるような、そういう年齢ではなくなっていましたから。

—— そうした年齢の変化を感じることもあったんですね?

男性から、名前を聞くよりも年齢を聞かれることが増えていきました。もちろん話の流れの中で「ところで何才?」と聞いてきたり、年齢を聞いて「ちょっと引いたなぁ」というコメントが出たり、そうしたやり取りから感じとっていました。

私はコンパ慣れしていましたので、無意識に流れがわかってしまい、初々しさを失っていたと思います。できる限り初心を取り戻す様にしていました。
参加に際しても、「自分が付き合う相手を見つけにいく」という目的だけではなく、「その場を楽しむようにしよう」と気をつけて行くようになりました。その席では、自分だけではなく、相手も楽しめるようにしようと心がけ、時間を大事にしようとも思いました。せっかく時間をかけ、お金をかけてきている場ですから、消化試合にしないように「良い相手がいなかったとしても出会いを大事にしよう」と思うようになっていきました。
そうして、相手が「いいな」と言ってくれれば、必ず一度は1対1で会うようにしていました。その場で私が「いいな」と思わなかった人とは、その後も結局「いいな」とは思えなかったのですが、最初に会った時とは違う面が見れたり、なぜその人を良いと思えないのかが分かるようになっていきました。

—— 男性のどういうところを見ていましたか?

自然な雰囲気の人かどうかを見ていました。ガツガツして会うのではなく、「普通に友だちになろう」という雰囲気で接してくる人が良かったです。
もともと、コンパなどで相手を見つけたいと思っていたわけではありませんから、イヤイヤ参加してる側面もありました。同じ職場で出会うように、自然に出会える方がよかったです。ただそれを言っていたら会えないので、無理やりコンパに参加していました。

同窓会なども積極的に参加をしましたけれど、出会いはありませんでした。
昔のミクシィで小旅行サークルに入って、活動の幅を広げたりしていたこともあります。趣味とは言いながらも、みな出会いを求めながら来ているので、下心があるような感じがしてちょっと違う気もしました。

かといって、何もしないとそのまま時間だけが過ぎてしまいます。何かをせずにはいられません。「そういう活動をやめた時に、ふと現れるんだよ。肩の力が抜けた時に現れるものだ」と人に言われたこともあります。そう言われても、 肩のチカラなんか簡単には抜けません。

—— そうして結婚をしたいと思っていた、「結婚」のイメージを教えてもらえますか。

1日1回、思わない日はないぐらい、結婚したいと思っていました。
私の家族がとても仲が良かったので、私も私の家庭を築きたいと思っていました。子どもを産める年齢はおおよそ決まってますから、その年齢が迫ってくると焦りもありました。
すごく辛い時期もありました。誰も相手がいない期間は、「恋愛したいという気持ちもなくなってしまったのかな」「そういう歳になってしまったから、相手に対しても思えないのかな」ですとか、「35才を過ぎると保守的になるのかな」など、いろいろ考えました。周りの友人たちも婚活をやめていきました。それを見ていて、私も複雑な気持ちになりました。妥協することも考えたことはありますが、相手に対しても不誠実だと思いましたし、できませんでした。

私には姉妹がいるので、姉妹にはよく相談に乗ってもらいました。
小さい頃から一緒にいるので、私のこともよくわかっています。率直なアドバイスをもらっていました。一人だと重い婚活も、友人や家族がいたからこそ続けられたのだと思います。

今の彼と付き合いはじめて1年で、私は彼の住んでいるエリアに引っ越しました。仕事を辞めて、福岡で正社員の職を見つけました。その時はまだ結婚をする話になっていませんでしたが、近くに行きたいと思い、迷わず私から引っ越しをしました。
もちろん相手が結婚を考えてくれていることも知ってはいたのですが、これだけ苦労してきていますから、「この人だ」と思った人と付き合うようになった時、その彼にそこまでかける価値があると思いました。 もし、ひょっとして何かが起きて、彼との結婚が叶わなかったとしても、彼のそばにいたいと思ったのです。
これまで、もうダメかもと思うことも沢山ありましたが、いま、最高の人と結婚することができました。

取材について

本記事においては、本人の身分証は確認していますが、婚活サービスの利用がわかる資料は確認していません。TELでインタビューした内容を元に、個人を特定する情報は文脈を損なわない範囲で一部改変しています。

2017.09.01 婚活カレンダー編集担当 カツ

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